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パッシブハウスについて

最近、弊社でもご相談いただくことが多くなった【パッシブハウス】について

パッシブハウスとは、省エネルギーを目的として設計された住宅や建物の設計手法のことを指します。

従来の建物に比べて高い断熱性や気密性を備え、冷暖房や換気システムによって、非常に低いエネルギー消費で快適な室内環境を実現します。

パッシブハウスの設計思想は、1970年代にドイツで生まれました。

当時、エネルギー価格の高騰によって、低エネルギー住宅の需要が高まり、パッシブハウスの概念が開発されました。

その後、国際的な認知が進み、現在では欧州や北米を中心に、世界中で採用されています。

パッシブハウスの最大の特徴は、高い断熱性と気密性にあります。

外壁、屋根、床などの断熱材を厚くし、建物の隙間からの熱損失を最小限に抑えます。

また、建物内の気密性を高めることで、室内の温度や湿度をコントロールしやすくなります。

パッシブハウスに必要な要件をまとめると以下の通りです。

  • 透湿性の高い断熱材を使用すること
  • 高い気密性を実現すること
  • 外気温の変化に応じて、自然換気やメカニカル換気を行うこと
  • 太陽熱や照明などの内部発熱を有効に利用すること
  • 外気温の変化に合わせて、室内温度をコントロールすること

これらの要件を満たすことで、パッシブハウスは非常に低いエネルギー消費で快適な室内環境を実現します。

実際、パッシブハウスの建物は、従来の建物に比べて80%以上のエネルギー削減が可能とされています。

パッシブハウスの設計手法は、単に住宅や建物の省エネルギー化にとどまらず、持続可能な社会を目指す上で非常に重要な役割を果たします。

パッシブハウスは、エネルギー消費の削減によって、二酸化炭素の排出量の削減にもつながります。

温室効果ガスの排出量削減は、地球温暖化の防止につながるため、パッシブハウスは地球環境保護にも大きく貢献しています。

また、パッシブハウスの設計手法は、屋内の空気質の向上にもつながります。

高い気密性により、建物内に外部からの汚染物質や花粉などが侵入しにくくなり、室内の空気質を向上させます。

また、自然換気やメカニカル換気により、建物内の空気を常に新鮮なものに保つことができます。

パッシブハウスは、住宅だけでなく、オフィスビルや学校などの建物にも適用することができます。

さらに、パッシブハウスの設計手法は、新築だけでなく、既存の建物にも適用することができます。

既存の建物に対しては、断熱材の追加や窓の交換などの改修を行うことで、エネルギー消費を削減することができます。

ただし、パッシブハウスの建築には、高い技術力と設計力が必要です。

また、パッシブハウスの建築にかかるコストは、従来の建物に比べて高い傾向にあります。

しかし、そのコストは、建物のライフサイクル全体を見れば、低エネルギー住宅としてのメリットを享受することにより、十分に回収されるとされています。

最近では、日本でもパッシブハウスの取り組みが進んでいます。

環境に配慮した建物の需要が高まっていることから、パッシブハウスの設計手法を活用した建物の建築が増えてきています。

今後も、より快適で持続可能な社会を目指すために、パッシブハウスは重要な存在として注目されていくことでしょう。

投稿者

関智哉

営業部

関智哉

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